フィッティング処方式

Pro Fitは補聴器フィッティングの為に多様な規範的アプローチを提供しています。このアプローチは【リニア】と【ノンリニア】に分類することができます。リニアの処方式は、補聴器全体の入力レベルにおいて固定ゲインと固定周波数特性になるように、ゲインを処方する仕様となっています。ノンリニアの処方式は、入力レベルに応じて異なる量のゲインを処方します。それは【ワイド・ダイナミック・レンジ・コンプレッション(WDRC)補聴器】のフィッティングの為に開発されました。

 

リニアとノンリニアのフィッティング処方式は、Pro Fitで使用できます。以下に詳細を記述します。フィッティング処方式は  、選択・ターゲットのドロップダウン一覧表から選択できます。この選択は フィッティング 画面から選択できます。フィッティング処方式が変更されてREM ターゲットマッチ のデータが補聴器内に存在する場合、測定が消去されるメッセージが表示されます。

  • e-STAT 2.0(初期設定)- e-STAT 2.0 は、スターキー独自のフィッティングアルゴリズムです。前身であるe-STATは、NAL-NL1の低圧縮版として誕生し、その後、当社の補聴器を装用する実際のユーザーの好みや経験に基づき、数年を掛けて最適化されています。e-STAT 2.0はシステムの重要なニーポイントに定義されたターゲットゲインを持ったスターキーの圧縮アーキテクチャに合わせて調整されています。 同様にe-STAT 2.0の特長として、ベントサイズに基づいてターゲットゲインを変更する機能で‘ベント効果による誤差を最小限にすること’です。 この機能の目的は、同程度の増幅された音とダイレクトパスの音を最小化することによって、人工音が聞こえる可能性を低減することです。 e-STAT 2.0はさらなる微調整が必要な場合に、よいスタート地点を提供することが期待されます。
  • DSL v5 - DSL v5の明確な目標を以下に示します。
    • 補聴器を装用している間、大きな入力音による不快感を回避します。
    • 極力会話音声で重要な音響キューの可聴を確実にする補聴器の処方をします。
    • 聴力損失の形態や度合いに最適な補聴器圧縮の処方です。しかし様々なスピーチ入力をユーザーが利用可能にするように試みます。
    • 静かで騒がし聞き取り環境の中で、異なった聞き取り要求を調整します。

詳しくは、こちらのWEBサイトをご覧ください:http://www.dslio.com

 

Pro Fitで作られたReal Ear Aided Response (REAR) 純音DSL v5ターゲットは、DSL v5スタンドアローンバージョンと非常に近いと予想する事ができます。若干の相違は、Pro Fitは常にソフトスピーチ圧縮域値を使用する事実に対して、DSL v5は少し異なった圧縮域値が処方されます。

 

「DSL v5 」はオージオグラムの250~6000 Hz間に2つ以上閾値が記入されている場合のみ選択できます。

  • NAL-NL2- この処方式はNAL-NL1(語音明瞭度の最大にし、全体的に快適なラウドネスを得る)と同じ意図を目指しています。一般的にNAL-NL2は低周波数帯と高周波数帯でゲインを増加させ、中間周波数帯でゲインを低減します。国立音響研究所(National Acoustics Laboratory)はラウドネスを増加させる事無くより良い語音明瞭度を提供すると伝えています。

詳しくは、こちらのWEBサイトをご覧ください。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4040825/

  • NAL-R - このリニアの処方式の目的は全ての周波数バンドが等しいラウドネスに寄与するようにスピーチを増幅します。高度から重度難聴者に対する改善も含まれます。

詳しくは、こちらのWEBサイトをご覧ください。 https://www.nal.gov.au/

  • WFA - このリニア処方式は高周波数ゲインを強調します。William F. Austinの独自のフィッティング処方式でPro Fitでのみ使用されます。
  • MUSIC - この処方式は 音楽プログラムのみ使用可能で、選択できません。この処方式は、音楽やその鑑賞のために特別に開発されました。 フラットな増幅で 派手な音楽の音量感と、圧縮された増幅波形で 静かな音楽の聞き取りを両立します。